Mt. Forever

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山のマナー・生活術

 2014年を迎えた成人式の連休を利用して、写友と共に冬山撮影トレッキングに出かけました。
 テント泊でも良かったのですが、写友は耐えられないということで、久しぶりの山小屋泊となりました。
 そこで別のパーティと一緒になったのですが、山小屋にもかかわらず、朝のドタバタ劇にはちょっとびっくりしてしまいました。保温ポットが無くなった、携帯電話が無い、手袋が落ちているぞ、等々。山小屋の方から、「最近の山岳会やクラブでは厳しくすると辞めてしまうため、厳しく教えない。このため、友人同志の感覚で山に来るパーティが多い」という言葉を聞きました。仲良しこよしで来てしまうため、基本的な山や生活の技術が身につかないまま、登山歴だけが伸びていくパターンです。
 ある山では雪渓の上りでキックステップをしていく際に、踵で蹴りこむとおっしゃる方が...さすがに危険だと思い、「つま先で蹴るんですよ」と教えてあげました。
 私がいた山岳会は、まるで軍隊の様なところでしたが、技術だけでなく山での生活についても厳しく叩き込まれました。おかげで事故は少なかったと思いますし、山岳会を離れても山を楽しむのに必要なスキルが忘れずに身についていると思います。
 教えられたことだけでなく私の経験も含めて、山におけるマナー・技術についてまとめました。
 生活技術については、色々なやり方があると思いますので、必ずしもこうしなければいけない、というものでもありません。

(準備編)
  • 装備は必要最小限にする。枕、電気シェーバは要らない。
  • 寝袋は、専用の圧縮袋やテープで縛り小さくする。
  • 計画書を作成しておく。計画書には、可能性のある行動予定を全て記載しておく。
    遭難した時に、捜索する範囲を絞りやすいからである。これは、捜索の際の費用を少なくできるメリットがある。
  • 万が一の事故に備え、緊急連絡先や友人等の連絡先リストを作成しておくと良い。
    そのリストは、緊急連絡者に託しておく。
  • 空腹の状態で食料の買出しをしない。ついつい買い過ぎてしまうからである。即ち、荷物が増える。
  • パッキングしたら、ザックが自立できることが望ましい。バランスが良くパッキングされているからである。
    また、ザックに色々ぶら下げるのは引っかけて危険なため、すっきりさせておくことが好ましい。
  • パッキングで、重いものは上に軽いものは下にと書かれているものが多いが、トップヘビーになりバランスが悪くなる。
    背中の辺りにテント、燃料等の重量物を、上部に飲料水や行動食を置くとバランスが良い。


(アプローチ編)
  • 公共機関で移動する場合、ピッケルやストック等は専用のカバーを付け、ザックにつけずに手で持つかバッグに入れて移動する。ピックに布テープや荷造り用テープを張り付けてザックにつけて移動している人を見かけるが、非常に危険である。自分が、そのピックで殴られることを考えれば分かることである。私は、靴バッグにピッケル、アイゼン、輪カン等を入れ、ストックを手で持って移動する様にしている。
  • 他の乗客に迷惑がかかるので、ザックを担いだまま電車に乗り込まない。
  • 軽量化を考えれば登山靴でアプローチすることが好ましいが、靴底を長持ちさせるためには草履等でアプローチする方が良いだろう。草履は、そのままテントサイトで利用できる。できるだけ薄いものが良い。
  • Crocs等の合成樹脂の草履をザックにカラビナ等で留めている人を見かけるが、藪等で引っかけてバランスを崩しやすいので出来るだけザックの中に入れられるものが良い。


(行動編:全般)
  • ザックのストラップを緩めている人を見かける。バランスを崩しやすく、岩稜帯等では危険である。ウェストベルト、チェストベルト等のストラップを緩まない様に確認しておくことが大切である。特に下りでは荷物が暴れやすいので、体に密着させるようにしておく。ただし、きつく締める必要は無い。
  • 走らない。登山道で走ることは危険である。浮石や木の根等で足をとられ、転んで擦りむく位なら良いが、転落等したら大変である。自分だけではなく、目撃した登山者も登山を中断して救助しなければならず迷惑をかける。怪我をせず、五体満足で下山することを目的に、リスクを回避することが大切である。
  • すれ違う際に挨拶を交わす様にしよう。その理由は?と聞かれて答えられない人が少なくないようだが、ただ挨拶をするのではなく、相手の顔や服装、装備等を見ておくことが大切なのである。もしすれ違った人が遭難事故に遭った際の貴重な目撃情報となるからである。従って、ただ挨拶をすれば良い、というものではない。
  • 山では登り優先である。その理由は?と聞かれて、登りの方が疲れているから道を譲る、という答えが返ってきそうだが、おそらく違うと思う。往々にして登る人に道を譲ると、一休みしたいから先に行けと合図されることが多い。私は、下る側が先に登ってくる人に気付きやすいのが理由であると類推している。このため、下る側は上る側よりも先に安全な場所に避けられる。また、下ることで落石を起こしやすく、下にいる人に怪我を負わせる可能性が高い。このため、上りを優先にして先に通してから下るというルールになったと考えられる。ただし、岩場やザレ場、鎖場等では、下りの方が危険なことがあり、先に下ろさせた方が良い場合もある。この場合、お互いに声を掛け合い譲り合うことが大切である。
  • 声を掛け合おう。上記と関連するが、鎖場等であと何人下りるのか、何人上るのか、等を声を掛け合い確認しあえば渋滞を避けられる。岩場や鎖場で渋滞することは危険であり、何人かずつ交互に通す様にした方が良い。
  • 休憩する時に、荷物を置いたり座ったりして登山道を塞がない様に注意する。
  • 岩場で休む場合、岩に背を向けて休まない。落石に気がつきにくいからである。特に、ゲレンデ(クライミングの練習場)では、絶対に岩に背を向けないこと。岩だけでなく、人が落ちてくることがある。
  • 作業をしながら歩かない。特に前方から視線を外して物を出したり、仕舞ったりする際は、必ず止まって行う。パーティで行動している際は、声をかけて止まること。飴等の行動食は、直ぐに取り出せるようにしておき、片手で口に入れられる包みのものが良い。これならば、歩きながらでも問題ない。
  • 呼吸を整えたり、物を出したり仕舞ったりする際は、登山道を空ける。
  • 前のパーティが遅い場合は、「避けられる場所があったら、先に行かせてください」と声を掛ける。岩場等で「先に行かせて」等と声を掛けるとプレッシャーを与え事故の元になる。そもそも、自分達が遅く出発したのが悪い。急ぐのならば、誰よりも早く出発するべきである。
  • 大勢のパーティが狭い場所で休む場合、固まらずに分散して休むと、他の登山者に迷惑をかけにくい。固まって休みたい気持ちは分かるが、狭い場所で固まって休むと、登山道がより狭くなり危険である。この様な事態を避けるため、先頭の人はある程度休むポイントを考えながら歩くことが好ましい。
  • すれ違う際は、ザックを山側に向けて山側に避ける。山側に向く場合は、ザックがぶつからない様に片足を斜面に出し、お辞儀する様な姿勢で通過者を見るようにすると良い。谷側に避ける、背中を相手に向けると、接触して大事故につながる恐れがある。
  • 広くない道で、広がって歩かない。広い道だからと言って広がって歩かない。基本的に1列で歩く。二人パーティで広い道を並んで歩くことは問題ないが、5~6人がバラバラと広がって歩くのは他の登山者に迷惑がかかるし、見た目に悪い。
  • タバコを吸いながら歩かない。他の登山者の迷惑になるし、山火事の恐れもある。ポケット灰皿を準備し、立ち止まって灰も灰皿に入れるようにする。
  • スマホや携帯電話を触りながら歩かない。
  • スマホやタブレットの地図で済ませない。必ず5万分の1や2万5千分の1の地図を携帯すること。電池が無くなったり故障した時に何も確認する手段が無くなる。
  • 充電サービスを行う山小屋も増えてきたが、基本的に携帯電話は緊急用として電源を切っておくこと。山間部では電波が入らない箇所も多く、電池の消耗が早くなる。必要な時以外は電源を切っておくこと。
  • ゴミ袋をぶら下げて歩かない。引っかけてゴミを散らかしたり、場合によっては猿やカラス等に持っていかれる恐れがあるからである。止むを得ない場合以外は、必ずザックの中に入れておくこと。
  • 稜線上で雷に遭遇したら、とにかく高度を下げること。じっとしていも、雷が落ちるリスクは変わらない。近くまで来たら身を低くして動かないことが肝要であるが、少しでも高度を下げてリスクを小さくする方が良い。場合によっては、荷物を置いて身を軽くして避難することも考えること。
  • 雷が近づいたら、大きな木の下に逃げ込むのは間違いで、むしろその木に落雷し危険である。
  • クライミングをする場合、直ぐに使える様にナイフやコンパス、笛を首からぶら下げるが、縦走の場合は木の枝等に引っかけて、却って危険であるという話もある。ただし、直ぐに取り出せる様にウェストポーチ等に入れておくのが良い。
  • ナイフに大刃と小刃がある場合は、大刃を使うこと。小刃はいざという時の予備と考える。両方とも使うと、両方とも切れなくなって、いざという時に使えないことになりかねない。


(行動編:無雪期)
  • 休憩は、涼しい場所を選ぶ。日陰の少ない稜線では仕方がないが、風通しが良く、陰がある場所を選んだ方が、熱くなった体を冷ますのに良いからである。
  • 幕営場には、遅くても昼過ぎには到着する様に心掛ける。午後になると天気が崩れやすいからである。小屋泊の場合は、15:00を目途にすると、小屋に迷惑がかからない。
  • ルートを外さないようにする。木道等で避けられない場合は止むを得ないが、出来る限り自然にインパクトを与えない様に注意する。


(行動編:積雪期)
  • 休憩は、陽があたる風のない場所を選ぶ。積雪期は体が冷えやすく、行動中にかいた汗が冷えて、体を冷やしてしまうためである。また、冷えそうな場合は、直ぐに上着を着る様にした方が良い。
  • キックステップで、名前の通り思いっきり蹴り込んでいる人がいるが、そんな必要は無い。足を上げて下ろすだけで十分である。下りも同様である。そのままストンと足を下ろし、自分の体重でキックステップをしていけばよい。
  • キックステップされた上りのルートを下りに使わない。折角階段状になったルートを、下りで崩していく輩がいるが、ルートを外して下るのがマナーである。但し、春の雪面で踏み抜く恐れがある場合は、上り下り共に同じステップを使った方が安全である。
  • スノーシューはステップが作られたルートを使わない。スノーシューはステップを崩すので、上り下り共にステップがきられたルートを使わない。また、狭い登山道でキックステップがある場合は、スノーシューを外して歩くこと。北横岳 (北八ヶ岳) では、スノーシューの人がステップを崩していくことで大問題になっている。なお、輪カンの場合は、ステップを利用して登って良い。
  • ピッケルをぶら下げて歩かない。しっかりとザックに括り付けるか、手で持つこと。初心者は斜め掛けのピッケルバンドを使うこと。
  • ピッケル、アイゼン等の道具を使えるようにすること。道具はファッションではない。少なくとも、雪上トレーニングを行い、滑落停止等の動作を一通り行えること。使えないならば冬山に入らないか、ピッケルが不要なルート (上高地や北八ヶ岳、等)に止めること。


(生活編)
  • 持っていくテントを設営できるようにすること。
  • 燃料、バーナーは、バラバラに持たないこと。燃料は分散させても、バーナーだけということは避けるべきである。不測の事態の際に、バーナーはあっても燃料が無い、ということになりかねないからである。
  • テントの本体とポールは、できるだけ同じ人が持つこと。設営地で直ぐにテントが設営できる。ただし、天候が悪い場合は、全てが揃ってから設営した方が良い。
  • テントを傷めないようグランドシートを敷く様になっているが、積雪期は不要である。
     なお、私は無雪期でも一人の場合は、荷物を減らすためグランドシートは使用しない。
  • ゴミは、小さい袋に詰めていき、徐々に大きな袋に詰めていく。最初から大きな袋に詰めていくと、ゴミが膨れてしまうからである。小さく詰めることでゴミが膨らまずに済む。
  • 飲んだビールの空き缶は潰しておくと良い。石があれば叩いて潰す。無ければ靴で踏むか、手で潰す。なお、潰し方にコツがある。
  • テント内の荷物はザックカバーに入れておくと、散らばったり濡れたりしない。
  • スーパーの買い物袋は、ガサガサと煩く中身も見えず、意外と穴が開きやすいので荷物を入れるのにはお勧めしない。透明のポリ袋が良い。
  • スタッフバッグに色々なものを一つにしておくと、一見整理できているようだが、取り出したりパッキングしたりするのに不便である。出来るだけ種類別に小分けしておく方が良い。
  • 絶対に濡らしてはいけないものは、トイレットペーパーである。
  • 使わなければ濡らさずに済むことを覚えておくと良い。
  • 長期の縦走の場合、1日は沈殿する日を設けておくとよい。その日は、寝袋やテントを干してリフレッシュするとよいだろう。中には、(水洗いだけだが) 洗濯する強者もいる。
  • 夜の山は声が響く。ヒソヒソと話しても、意外と聞こえるものである。朝が早い人もいるので、21:00には静かにすること。上述の買い物袋も煩いので、21:00以降は扱いに気を付けること。
  • 夜中等、トイレに行く時が一番危険である。植村直己もトイレに出て行方不明になったのではないか、と言われている。アイゼンを付けず、無防備になりがちなので十分注意する。
  • 幕営場や小屋に着く手前に雪渓があるならば、雪を袋に入れて持っていくと良い。ビール等を雪の上で回転させれば、30秒程で飲み頃になる。
  • 幕営場や小屋の近くに沢が流れているなら、飲み物や野菜、スイカ等を冷やしておくと良い。特に雪渓から水をとっている場所では、水が冷たくよく冷える。そういう場面を見かけても、他人様の楽しみなので手を出さないこと。
  • 当然であるが、焚火はしないこと。
  • バーナー等の扱いに慣れておくこと。時々、キャンプファイヤー状態になって呆然としている登山者を見かけることがある。
  • テント内で (止むを得ず) バーナーを使う場合、酸欠に注意し喚起すること。夏場は殆ど問題ないと思うが、冬場は意外と起きやすい。だからっといって、出入り口を全開にする必要は無い。
  • 幕営場で雷が近い場合は、小屋に逃げ込むこと。幕営場は広々としている場所が多い。AMラジオをかけておき、雷雲の発生に注意すると良いだろう。ただし、音量は大きくする必要は無い。
  • テントを撤収する際や、トイレから出る際、キジ打ちを終える際は、忘れ物が無いか指差し確認をするとよい。キジ打ちだと思うが、木にぶら下がっているカメラを見かけることが多い。
  • 上部に小屋や施設がある沢の水は、直接飲まず必ず沸かして飲むこと。上高地や涸沢の梓川、丹沢の沢は危険である。
  • 冬は雪を溶かして水を作るが、塩を少し入れるとあたりにくいと言われている。


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荒船山・艫岩の柵設置問題

週間ヤマケイOnline 11月14日号でも取り上げられていますが、TBS噂の東京マガジンで荒船山・艫岩の柵設置問題が取り上げられました。

荒船山は、群馬県と長野県にまたがる妙義荒船佐久高原国定公園にある標高1,423mの低山です。
ニュースでご存じの方も多いと思いますが、クレヨンしんちゃんの作者である臼井儀人氏が転落死した山です。
この荒船山には艫岩 (ともいわ) と呼ばれる高さ200mの岸壁があります。
私は登ったことがなく状況がわかりませんが、今年で展望台からの転落死が3件あり、転落防止のための柵を設置するか否かが問題になっているそうです。臼井氏の最期に撮った写真は、艫岩から下をのぞいた写真でした。

取材に同行したヤマケイスタッフによれば、台本の内容が”柵があって当然”という流れになっていてクレームを入れたそうです。それは、もっともなご意見です。
放送の中で、日本自然保護協会・横山隆一常勤理事の意見に代表されると思いますが、賛成派の意見は
・賛成派
  -今や登山は一部の人間のものだけでなく、観光気分で登山をする人も多い。
   その様な状況なので、安全確保のために柵等を設置するのは当然だ。
だと思います。取材中、多かった賛成派の意見は、
  -縁に行ったら、風に煽らせて、危険を感じた。
  -子供も登るので、危険だ。
という感じでした。
一方、反対派の意見は、
  -自然の中に柵があるのはおかしい。
  -自己責任で登るべき。
  -柵を設置したからといって、事故が減るとは限らない。
  -登山は、ケガと弁当は自分持ち。
という意見が多かったと思います。

高尾山の山頂にも柵が設置されていて、それとの比較をしていましたが、さすが群馬県です。

 ・柵を設置した場合、風雨にさらされて、かえって危険になる場合がある。
 ・柵が壊れて事故になった時の責任はどうなるのか、明確ではない。
等の意見から安易に設置はできないというものでした。

ここで、車の話になるのですが、ABS等の事故回避機能がある車と、そうでない車とで、運転者(確かタクシードライバー)の運転状況について実験した論文を読んだことがあります(出典の記憶が曖昧で示せず申し訳ありません)。
その論文では、事故回避機能があるクルマに乗ると、概ね運転が荒っぽくなり、事故を起こしやすくなる傾向が見られたそうです。
このことから柵を設置することで、柵に体を預け崖下を撮影しようとする人が増えることが十分に考えられます。
確か、神奈川にある鷹取山の柵も、結構傷んでいたような...昔の話ですが。

私が岩を始めたばかりの頃、自分の安全を確保(セルフビレイと言います)していない状況では崖の近くには行くな、と指導されました。岩をやっていても、安全が確保されていない状況では何が起こるかわからないので、必ず”自分で安全を確保(セルフビレイ)すること”が必要なんです。

日本自然保護協会・横山隆一常勤理事の意見に従えば、岩登りを観光客もするようになったら、安全確保のために何かする必要があるのでしょうか。
谷川岳一ノ倉沢や幽ノ沢(だったと思いますが)で、取り付きまでのルートを示す赤ペンキが付けられていた、という事件があったそうです。おそらく初心者のために付けられたと思いますが、そんなことをすれば、岩を知らない人も入ってきてしまう可能性もあり、大変危険です。

私は、放送中にあったインタビューの「ケガと弁当は自分持ち」という言葉が、全てを物語っていると思います。
子供が登るから危険というならば、登らせなければ良いのです。
山を始めた頃、北鎌尾根から前穂高岳へ親友と縦走した時のことです。南岳小屋での幕営で休んでいたら、小屋に電話がかかってきました。詳細はわかりませんが、大キレットを越えられるか聞いていたようです。
その時の小屋の方の対応がCool!でした。
「安全と思う人は安全ですし...そうでない人には危険だと思います」
その通りです。危険だと思うのならば、行かなければ良いですし、行かせなければ良いのです。
そんな判断もできず、行政に責任を押し付ける観光登山者や日本自然保護協会にも問題があると思います。
また登山そのものも初心者だけで登るのではなく、経験者と一緒に登るべきです。
山の基本(登り優先とか、山側に避ける、等)も知らないで登る人、また基本も教えないで道具を売るだけの山屋、不安や危険だけを煽るメディアの姿勢に疑問を感じずにいられません。

さて11月19日ですが、朝霧で有名な竹田城跡で転落事故がありました[1]。
36歳男性で、下山途中に登ってきた子供に道を譲ろうとして足を滑らせ、約2.5m下の坂道に転落し、腰骨を骨折する重傷を負った、ということです。早朝は観光客でごった返し、朝露と先週の雨で滑りやすくなっていたそうです。
これまで夏場の熱中症で病院に搬送される事例はあったそうですが、重傷事故は初めてだそうです。
この史跡こそ観光客の来るところであり、横山常勤理事の主張によれば、史跡に手すりなど転落防止の柵を道等に設置するべき、ということになります。
この様な論理は、何か間違っている気がしてなりませんが、みなさんはどうお考えでしょうか。

そう言えば、以前一ノ倉沢へクライミングへ行った帰りに、観光客のカップルがルートではないところを登ろうとして、他のパーティの人達と引き止めたことや、白馬の大雪渓でルートを外れて記念写真を撮影する観光客に注意をしたことを思い出しました。

[1] MSN. "「天空の城」で転落、重傷 兵庫・竹田城跡、36歳男性足踏み外し". 産経ニュースwest. 2013-11-19. http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131119/waf13111910560006-n1.htm, (cited 2013-11-19).
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