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もみじ

普段何気なく使ってしまう言葉にも、云われ等を調べてみると知らなかったことが多くあります。
現在では、”紅葉”と書き”もみじ”や”こうよう”と読みますが、元々は”もみち”と呼ばれていたそうです。

そもそもの語源は、染め物の”揉み出づ (もみいづ)”だそうで、ベニバナの花びらを使った紅花染めを語源とするものが有力です。ベニバナには紅と黄の色素があり、真水につけて揉むと、水溶性の黄色い色素が揉みだされ、次にアルカリ性の灰汁につけて揉むと紅色が揉みだされるそうです。このため、赤葉ではなく紅葉と表記されるようになった、ということです。一説によれば、東北地方で”もみず”が訛って、”もみじ”に変化したとか
古くは奈良時代終わりの万葉集に記載が見られ、落葉樹が黄色く変化する様子が注目され、例えば第十巻には
「露霜乃 寒夕之 秋風丹 黄葉尓来毛 妻梨之木者」
(露霜の寒き夕の秋風にもみちにけらし妻梨の木は)
”露霜が降りるような寒い夕方の秋風に、梨の木は黄葉してしまったのですね”
という歌があります。
平安時代以降、”もみち”は”もみつ”とも”もみづ”とも言われ、名詞化したようです。これは、古今和歌集の歌に見られます。
その後”もみぢ”と濁音に変化し、”もみじ”となったという説があります。
葉が紅く変化することを愛でる様になっり、紅葉を”もみじ”として庶民的になったりしたのは、江戸時代中期頃だそうです。

なお”もみじ”には、紅葉、黄葉、褐葉があります。
紅葉はカエデ科やニシキギ科、ウルシ科、ツツジ科、バラ科、スイカズラ科、ウコギ科、ミズキ科等の植物になります。
黄葉は、イチョウ科やカバノキ科、ヤナギ科、カエデ科、ニシキギ科、ユキノシタ科等の植物になります。
褐葉は、ブナ科やスギ科、ニレ科、スズカケノキ科等の植物になります。

なぜ”もみじ狩り”と”狩り”を付けるのでしょうか。
京都ノートルダム女子大学教授 鳥居本先生によれば、平安時代は平家の赤色がもの悲しさを連想させたため、紅葉狩りを楽しむようになったのは室町時代以降ではないかとしています。豊臣秀吉は、醍醐の花見と同じ年の秋に紅葉狩りを開こうとしたそうですが叶いませんでした。
さて、なぜ”狩り”を付けるかですが、”茸狩り”や”薬 (猪) 狩り”と同じく山へ出かけて、紅葉した赤い葉を拾い集めたことから”もみじ狩り”となったのではと推測しています。能や歌舞伎にも”紅葉狩”があるそうです。ちょっと恐ろしいストーリだそうですが...
それが、前述の江戸時代中期に庶民に広まりました。それも、”都名勝図会”という名所案内本で紅葉の名所が紹介されたのがキッカケ、というのですから、昔も今も日本人は変わりませんね。花見と同様、宴会を開いてドンチャン騒ぎをしたというのですから。
なお、桜は”花見”だけでなく”桜狩り”とも言いますし、”紅葉狩り”は”紅葉見 (もみじみ)”や”観楓 (かんぷう)”という言い方もあるそうです。

”もみじ”がつく言葉には、以下の様々なものがあり、季語として使われています。
  ・初もみじ: その秋に初めて色づいた紅葉。襲(かさね)の色目の名で、表は萌葱(もえぎ)、裏は薄萌葱。
  ・草もみじ: 秋、草が紅葉すること。また、色づいた草。くさのもみじ。
  ・桜もみじ: 秋、桜の葉が紅葉すること。また、その葉。
  ・下もみじ: 木々の下葉の紅葉したもの。また、物の下に散っている紅葉。
  ・柿もみじ: 晩秋、柿の葉が紅葉すること。また、その葉。
  ・蔦もみじ: 紅葉したツタの葉。イタヤカエデの別名。

また、鹿肉を紅葉肉と呼びますが、諸説あるようです。"花札で紅葉の背景が鹿だから"や、"百人一首の猿丸太夫の歌による”や、”鹿猟が紅葉の時期にあたるから”、それに鹿の繁殖期が秋で紅葉の季節であるため、オス鹿がメス鹿を求めて鳴く声が”紅葉鳥”と呼ぶため、と色々です。
この鹿肉、国内ではシビエ (野生鳥獣) 料理として目にすることが少ないのですが、フランス等では高級食材として扱われています。最近の国内での爆発的増加で、一般に流通させようという動きもあるようです。
鹿肉は、低脂質、低エネルギーなのに必須アミノ酸、ビタミン類、ミネラル分が豊富で、赤身にはビタミンB群や鉄分が多いため、新陳代謝を活発にして疲労回復や肌や粘膜の健康維持、動脈硬化、貧血や冷え症、高血圧に良いそうです。
なお、紅葉月は旧暦9月の別称だそうです。新暦では9月下旬から11月上旬頃で、他にも色どり月や、祝(いわい)月、詠月(えいげつ)、菊開(きくさき)月、菊月、玄月、晩秋(くれのあき/ばんしゅう)、建戌(けんじゅつ)月、青女(せいじょ)月、竹酔(ちくすい)月、長月、寝覚月、暮秋とも言います。

[1] Wikipedia. "紅葉”. http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%85%E8%91%89, (cited 2013-10-31).
[2] 語源由来辞典. "紅葉". http://gogen-allguide.com/mo/momiji.html, (2013-10-31).
[3] レファレンス共同データベース. ”万葉集についての本に、「もみじ」の漢字について、万葉集では多くが「黄葉」を宛て、「紅葉」を宛てている歌は1首しかないと書かれている。その1首を知りたい。". http://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000089034, (cited 2013-10-31).
[4] RICOH Communication Club. "紅葉(コウヨウ)と紅葉(モミジ)、カエデとモミジの違いは?". http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/061121/, (cited 2013-10-31).
[5] 小林和治. "もみじの魅力". 小林槭樹園. http://www.hayashiya-gr.co.jp/momiji/, (cited 2013-10-31).
[6] 日本経済新聞. "「紅葉」と書いてなぜ「もみじ」? ベニバナと意外な関係", 2012-11-20. http://www.nikkei.com/article/DGXNASDB12001_S2A111C1000000/, (cited 2013-10-31).
[7] 鳥居本幸代. "紅葉狩りの起源". 京の読みもの. http://souda-kyoto.jp/knowledge/kyoto_person/vol3.html, (cited 2013-10-31).
[8] kotobank. "初紅葉”, "草紅葉", "桜紅葉", "下紅葉", "柿紅葉", "蔦紅葉", http://kotobank.jp/, (cited 2013-10-31).
[9] 健康マトリックス. "鹿肉 (シカ肉)". http://kenko.it-lab.com/shokuhin.php/315/, (cited 2013-10-31).
[10] 山田修作. ””紅葉”のつく言葉いろいろ”. メ~テレ「前略、お天気ですか?」. 2009-11-18. http://www.nagoyatv.com/up/weather/backnumber.html?key=f73d89f2ce2993ff14a48ddd96fb679e, (cited 2013-10-31).
[11] 豊島秀雄. ”なぜ紅葉「狩り」?”. 放送現場の疑問・視聴者の疑問. NHK放送文化研究所. 2000-10-1. http://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/065.html, (cited 2013-10-31).
[12] Wikipedia. ”9月”. http://ja.wikipedia.org/wiki/9%E6%9C%88, (cited 2013-10-31).
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