朝ドラ「マッサン」視聴率低下の要因2014-12-19 Fri 23:23
現在放映されているNHK朝の連続テレビ小説 (通称、「朝ドラ」)「マッサン」が、低視聴率で苦戦しているようです。
モデルは、日本のウィスキーの父と言われているニッカウヰスキー創業者 竹鶴政孝氏、妻のリタがモデルとなったドラマです。 過去に何度もドラマ化の話があったのですが、実現しなかったそうです。 さて過去の朝ドラの視聴率は、どの様だったのでしょうか。 ビデオリサーチ[1]のデータを引用すると、
となっています。 ここで、あの「あまちゃん」は「梅ちゃん先生」よりも平均視聴率が低かったんですね。 また、最高視聴率も上記リストの中では「ごちそうさん」が27.3%で、「あまちゃん」は27.0%でした。 意外といえば意外かも。 さて、話を「マッサン」に戻しましょう。 初回番組平均世帯視聴率はソコソコでしたが、第8週の平均視聴率は19.3%、第9週は19.9%と快進撃を続けてきた朝ドラにも息切れが見られ20%を割るようになりました。 この理由について、山下[2]は、以下の様に分析しています。 ・遅いストーリー展開 ウィスキー作りへの情熱をどの様に実現していくかみたいのに、なんだか遅々として展開が進まない。 ・働かないマッサン 昼までグダグダ家にいて家賃も払えず、小説家やパンを焼いて売る等、ウィスキーへの情熱はどうした?と言いたくなる。 ・職人らしくないマッサン 職人ならば、手に職をつける難しさを知っているはずなのに、上記の様に思い付きで小説家やパン屋を始めようとする。 ・情熱が伝わってこないマッサン 実家の酒屋であれだけ大見得をきっておきながら、やっぱり実家に戻ろうかな、とかブレる。その割に、実家の日本酒造りに対しても敬愛の念が感じられない。本当にウィスキーが作りたいなら、その可能性にしがみつき頭を下げると思うが、難癖をつけて仕事をしようとしない。 確かに過去の回で、鴨井とはピートについて大激論をしかけるといった職人気質な面がみられるものの、仕事を断る等本当にウィスキーが作りたいのか、その人物性(の演出に)疑問があると思います。 実際には、ドラマではカットされた高校教師もしばらくやっていますので、竹鶴をかなり正確に描いているのかもしれません。 さて、この様に評価されている一方、どうもサントリーからの横やりが入っているようです[3]。 サントリーは日本で最初にウィスキーを作った会社ですが、「マッサン」効果でニッカ「竹鶴」や「余市」が売り上げを多き伸ばし好影響を与えています。 サントリーとしては、面白いわけがありません。 そのため、出版社に対して「『マッサン』のあやかり企画を記事としてやらないように」[3]と通達を出したそうです。 過去にも、講談社「週刊現代」でニッカウヰスキーを取り上げた際、その前ページにサントリー・角ハイボールの広告を入れるという失態を犯しました。このためサントリーは激怒し、講談社への広告出稿を再検討するという騒ぎにまでなったそうです。 文献[3]でも述べていますが、私もサントリー創業者 鳥井信治郎のモデルである鴨井を好演している堤真一は、とても好感が持てます。なお、サントリーの由来は、「鳥井さん」→「さん鳥井」→「サントリー」という説がありますが、赤玉ポートワインの赤玉である太陽(Sun)と「鳥井」をつなげて「サントリー」としたということです。 もし文献[3]で書かれているような横やりをサントリーがしたのならば、あまり喜ばしいことではありませんね。 [1] Video Research Ltd.: NHK朝の連続テレビ小説【関東地区】, 視聴率データ 過去の視聴率データ, http://www.videor.co.jp/data/ratedata/program/02asa.htm, (viewed 2014-12-20). [2] 山下柚実: マッサン視聴率低下の原因 玉山鉄二がろくに働かないからか, 最新ドラマ時評, 週刊プレNEWS, 集英社, http://www.news-postseven.com/archives/20141129_289372.html, 2014-11-29, (viewed 2014-12-20). [3] サニーうどん: 『マッサン』苦戦の原因?敵役サントリーが雑誌に「取り上げるな」と圧力説, LITERA, サイゾー, http://lite-ra.com/2014/12/post-718.html, 2014-12-19, (viewed 2014-12-20). スポンサーサイト
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